書籍詳細:もうひとつの「心病む母が遺してくれたもの」

もうひとつの「心病む母が遺してくれたもの」 家族の再生の物語

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定価:税込 1,430円(本体価格 1,300円)
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在庫なし
発刊年月
2014.01(中旬刊)
ISBN
978-4-535-58662-8
判型
四六判
ページ数
168ページ
Cコード
C1011
ジャンル

内容紹介

私はなぜ家族へ「当てつけ」るような行動を繰り返したのか。連続射殺犯・永山則夫の成育歴を掘り起し、家族のありようを問い直す。

目次

第1章「家族調べ」は、一枚の写真から

家族史をたどって
母の異変
新たな気づき

第2章 永山事件が問いかけるもの

家族の背景が語るもの
人の心を治す力
永山則夫と私との接点
寂しさを受け止めてほしい子どもたち
再会、そして出会いの中で


第3章 私を医師へとかりたてたもの

「里親の会」に参加して
伯母宅での思い出
成長を支えるかかわり
ストレスフルな生活
屈折したエネルギー


第4章 日本の精神医療を考える

はじめに
“現実”に対応できていない法律
ライシャワー事件
昭和五〇~六〇年代の精神科病院
あらためて病院治療を考える
当事者の人生、そして家族の人生
パターナリズム(家父長主義)と強制医療介入
本人同意の難しさ
病院で暮らす人々
宇都宮病院事件がもたらしたもの
私たちに何ができるか

第5章 私を救ってくれた出会い

夫に教えられた「子どもの愛し方」
家庭人としての「治療」


第6章 「家族」は合わせ鏡

母の新しい一面を知る
後藤雅博先生との出会い
家族療法への誤解がとけた!
診断後のフォローについて
消えたわだかまり
悲しい結末
事実の重みを受け入れて


第7章 精神科医としてのグラン・ジュテ

内観療法
統合失調症との和解
同じ生い立ちの子どもたちと接して
現場でのかかわり方
若い医師のみなさんへ
就労と家族会の高齢化について


終 章  第二、第三の「私」へ

私の人格に残ったもの


あとがき──人の力を信じて



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