書籍詳細:開国のあけぼの

今日の日ロ関係の原点たる神昌丸遭難事件の全容を鳥瞰 開国のあけぼの ロシアの黒船蝦夷地に出現す

の画像の画像
  • 山下 恒夫
  • 編纂
  • 紙の書籍
定価:税込 10,450円(本体価格 9,500円)
在庫なし
発刊年月
2003.01
旧ISBN
4-535-06617-5
ISBN
978-4-535-06617-5
判型
四六判
ページ数
760ページ
Cコード
C3020
ジャンル

内容紹介

エカテリーナ号の来航こそ開国の曙光であった。多くの新発掘史料で、伊勢と江戸を結ぶネットワークから漂民の帰国後の生活に至る俗説虚妄に真実の光を当て、今日の日ロ関係の原点たる神昌丸遭難事件の全容を日ロ双方の視点から鳥瞰する。
●第2巻はこちら 第2巻

目次

亜魯斉人来朝記
 松前の由来/前海大荒れの事/勇之助殿御家督の事/異国船来朝/公儀衆御下向の事/異国人船箱館村へ入船の事・附同所より陸地上着の事/六月廿一日初応対の事/同廿四日御応対の事/異国船箱館に滞船、并びに乗船帰国の事/石川将監殿上在御順見の事、并びに南部津軽両家御人数御引取りの事
 ヲロシヤ国風土の事
 寛政五癸丑歳亜魯斉亜国幸太夫漂流日記ノ写
 聞説
 今度来朝人名
 亜魯斉亜国仮名真草字
 亜魯斉亜通辞日記
『北狄事略』絵図
 松前図/箱館図/ロシア人根室越冬図・四図/松前地人物図
魯西亜実記(加藤肩吾)
 〔蝦夷とロシア〕
『魯斉亜』図版
 魯斉亜国王ノ印/魯斉亜ノ元祖ペートルペロヲイノ像/女主礼服の躰/女王常服の躰/皇太子パーヴェル・皇太子妃マリヤノ像/常服の躰/寒時の着衣/礼服ノ躰/同後/居内躰/旅服/雨中ノ出立/刀・印章ノ図/ナルタノ図・アイススケートノ図/砲ノ図/鉄砲・銭ノ図/エカテリーナ号ノ図/エカテリーナ号船尾ノ図/革舟・船印ノ図/キセルノ図/ヴァイオリンノ図/バラライカノ図/魯斉亜ノ国字/魯斉亜ノ数字
魯西亜人取扱手留(松平定信)
 1 〔ロシア船来航と宣諭使の派遣〕
 2 〔ロシア使節団の根室出立に至るまでの経緯〕
 3 〔ロシア船箱館入帆と松前での日露交渉〕
浜屋敷・南部津軽松前三藩警備図
魯西亜人一件別録(松平定信)
 工藤庄右衛門差出し書/田草川伝次郎書付/田辺安蔵書上/村田兵左衛門書状/井上辰之助書状/村田兵左衛門・井上辰之助・太田彦兵衛書状/近藤吉左衛門ら書状/村上大学・石川将監の下知状/幸太夫所持の品
ロシア側通訳との協議を示す諭旨と信牌
 諭旨
 ラクスマン書簡への松前藩返書
 信牌
 光太夫・磯吉の受取り証
 諭旨へのロシア側請書
徒目付後藤十次郎の咄の趣き
小人目付冨山保高聞書
寛政五年五月・松前表より江戸への来状
寛政五年秋・松前藩士の書翰
神昌丸漂流記
『沿海異聞』蝦夷魯西亜関係文書(大田南畝)
 巻の一
 寛政元年酉五月、東蝦夷くなしり島騒動取鎮め書付
 寛政二年戌八月、青嶋俊蔵御仕置仰渡さる書付
 赤蝦夷風説考
 〈参考史料〉本多利明宛最上徳内書簡
 赤人炭書仕り候図の写/サスノスコイ像/イシュヨ像
 巻の三
 寛政四年壬子、南部津軽松前家より差出す書留
 東蝦夷風説
 寛政四年子三月・唐太島地理三靼魯斉亜国聞書
 ヲロシア国に賜ふ信牌の写
 長崎浦触
 於呂志屋国ノ事
 〈参考史料〉小柴研斎編『海外異聞』所収絵図
 巻の四上
 松前御応対行列の覚
 料理献立、并びに風説等
 ヲロシヤ国の銭
 御目付石川将監公、村上大学公公異国人申渡す事
 宣諭使石川君歌
 北槎聞略序
アレウト列島(アリューシャン列島)図
ラット(クルィシー)諸島図
絵・写真・地図
 エカテリーナ二世・パーヴェル一世・アレクサンドル一世肖像/松平楽翁像(狩野養信画)/外船ノ図(谷文晁画・松平定信賛)/松平定信自筆の蘭語アルファベット/イルクーツク全景/大田南畝像(鳥文斎栄之画)/最上徳内肖像/サンフランシスコ上陸直後の栄力丸漂民/近世・中露交渉地図/漂流人幸太夫日記ノ内/野鳥漁船の通船手形/浦賀奉行所跡/ノッカマップの澗
解題