◆1月号(93巻1号) 日本法とリベラリズム――現代日本法の基層を探る

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「リベラル」の凋落が唱えられるが、そもそも日本の法はリベラリズムの観点からどのように評価できるのか。家族、文化・宗教、労働などの各種トピックを扱いつつ、リベラリズムの妥当性も含めて考察する。

 
<特集 「日本法とリベラリズム」より>

◆企画趣旨

 1 衰退の前に問うべきこと かつて1970年代から80年代にコミュニタリアンは、リベラリズムが個人の生きる基盤となっている共同体を凋落させるものと嘆いていた。また、冷戦の終わりについて、フランシス・フクヤマは … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

 
 
 

—— 2021年1月号目次——

◇特集 日本法とリベラリズム――現代日本法の基層を探る

 

企画趣旨… 松尾 陽
リベラリズムの多様性と多様性に向き合うリベラリズム――現代日本法の基層の探り方… 松尾 陽
日本の憲法からリベラルへ… 栗田佳泰
リベラリズムと夫婦同氏制度――アンケート調査をふまえて… 小泉明子
〈田舎と都会〉の憲法学… 新井 誠
法人論から見た人口減少地域の再編――近世化する現代日本… 高村学人
専門家とリベラリズム… 野崎亜紀子
正規従業員の業務委託化について… 本久洋一
戦後日本の「近代主義」の出立点――消された戦中から戦後への転換… 恒木健太郎

■小特集 グローバル・ヘルスを担うWHOの課題

グローバル・ヘルスにおける国際法の役割――歴史的検討… 西 平等
国際法から見た公私パートナーシップ
――21世紀におけるグローバル・ヘルスの構造理解のために… 濱本正太郎
WHOによる感染症情報の生成機能と限界… 五十嵐元道
グローバル・ヘルスにおけるWHO事務局長の役割… 西 真如

 

【連載】差別解消法と条例の展開――ヘイトスピーチ問題を例に展望する・3
ヘイトスピーチ条例におけるインターネット規制の限界… 曽我部真裕

【連載】信用の基礎理論構築に向けて・4-1
さまざまな指図(上)――銀行支払取引を基点にして… 金子敬明

【連載】新しい土地法・5-1
行政法学から見た不動産登記法(上)… 原田大樹

【連載】ミクロ憲法学の可能性・3-1
離婚した父母と子どもとの法的関係――夫婦の別れは親子の別れなのか?… 井上武史

【連載】行政法の基礎理論・3-1
正統性の構造分析(上)――行政国家の正統性を手がかりに… 興津征雄

【連載】中間総括・刑事司法改革・14 [最終回]
協議・合意制度、刑事免責… 白取祐司

【連載】可視化から弁護人立会いへ――刑事司法改革のネクスト・ステージ・3 [最終回]
取調べの弁護人立会権の制度と実践モデルの構想… 秋田真志・笹倉香奈

 

感染症リスクと労働者の安全水島郁子 【法律時評】

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