月別: 2024年8月

 

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《法律時報》とは
時事法律解説をはじめ、中堅法律家のライフワークともいえる研究論文発表の場として定評のある唯一の専門誌。創業以来、「市民のための法律学」の立場に立ち、問題提起を行ってきた。最新の法律問題、判例情報にも素早く対応しつつ、理論的に深みのある本格的な分析を行う。特集は、学界のオピニオンリーダーとなっている。

◆2024年9月号 公共政策の形成・実現方法のダイナミズム――行政と司法の協働の可能性<好評発売中!>

行政と司法それぞれの特徴を踏まえ、協働の可能性を探りながら、公共政策を形成・実現するための手法・仕組みを解明する。

企画趣旨

 2004年に設立された法科大学院および公共政策大学院における20年にわたる教育・研究成果の一つとして、公共政策の形成。実現への関与の深化が挙げられる。法科大学院に関しては、公共訴訟や制度改革訴訟、政策形成訴訟の名の下に、抗告訴訟のみならず … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!

——2024年9月号目次——

◇特集 公共政策の形成・実現方法のダイナミズム――行政と司法の協働の可能性

企画趣旨 … 飯島淳子
公共政策学における実務と研究 … 牧原 出
公共訴訟の意義と機能、存立条件に関わる幾つかのことについて … 谷口太規
性をめぐる今日的課題と司法・行政の役割 … 大河内美紀
消費者法のルール形成および実効性確保における行政・司法の「協働」 … 大澤 彩
社会保障領域における「公共政策の形成・実現方法のダイナミズム」
――生活保護基準引下げ訴訟を出発点として … 豊島明子
都市環境政策における司法と行政の協働 … 福重さと子
機関訴訟論・断章――自然保護法の最適執行に向けて … 原島良成
租税法分野における行政と司法の協働による公共政策の形成と実現 … 藤岡祐治

◇小特集 デジタル・AI実装社会における法とガバナンス(上)
――情報法・競争法・消費者法の交錯・変容

企画趣旨 … 丸山絵美子
意思・契約・個人――変容と消費者法の未来 … 大屋雄裕
ダークパターンを巡る法的課題――プライバシー・個人情報保護を中心に … 石井夏生利
パーソナライズド・プライシング――情報法・競争法・消費者法の交錯 … 丸山絵美子
パーソナルデータをめぐる個人情報保護と競争政策の交錯
――Google Privacy Sandbox Proposals CMA確約決定を手がかりとして … 滝澤紗矢子

論説

デジタルプラットフォームとグローバル・ガバナンス(下)
――Facebook監督委員会など民間主導のガバナンスの展開 … 内記香子

信用の基礎理論構築に向けて・12-3
ある公証人の破産(下)――フランスにおける「公証人信用」研究の端緒として … 齋藤哲志

法をめぐるミスコミュニケーション・10-1
社会システムとしての憲法――林論文へのコメント … 小山 裕

eSportsをめぐる法――文化・産業政策を支える法のゆくえ・3
「職業」としてのeスポーツ選手と労働法――プレイの法的位置づけとルール形成 … 新屋敷恵美子

幻の創文社版『憲法綱要』とその批判的検討・19
「アメリカ憲法思想上の『市民』概念」についての一考察
――「訴訟当事者としての市民」を手がかりとして … 佐々木くみ

行政法学のリ・デザイン――二元的思考を超えて・11-1
法律問題(適法・違法)と公益問題(当・不当)のはざま(上)
深澤龍一郎

日中会社法の比較・11
株主の会社情報収集権・株主の株主総会招集請求権 … 神田秀樹・朱大明

著作権法と刑法の語らい・17
[著作権の侵害主体をめぐる議論]規範的行為主体論と刑法(下)――法領域間の架橋を目指して … 西貝吉晃

公判外供述の比較法研究・3-4
オーストラリアの伝聞法則(4) … 成瀬 剛

法律時評

能登半島地震に見る災害ボランティアの課題――「受援力」再考大脇成昭

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