雑誌詳細:こころの科学  (2012年11月号)

(2012年11月号) 通巻 166号

  • 紙の書籍
偶数月17日発売
[特別企画]
赤ちゃんの精神保健
地域ではぐくむ乳幼児のこころ
渡辺久子=編
定価:税込 1,466円(本体価格 1,333円)
在庫僅少
発刊年月
2012.10
ISBN
978-4-535-14066-0
雑誌コード
63956
判型
B5判
ページ数
148ページ
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内容紹介

出産・子育てをめぐる複雑な状況が広がる中、子どもたちや親の小さな声に耳を傾け、その支援現場の豊かな実践を紹介する。

■巻頭に  生きている環境を整える………青木省三

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特別企画      渡辺久子=編

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赤ちゃんの精神保健──地域ではぐくむ乳幼児のこころ



           赤ちゃんの精神保健──母子を守る社会風土の再生………渡辺久子

           赤ちゃんのこころの発達を考えていくこと──乳幼児観察実践………平井正三

           子育てを支える地域子育て支援拠点──全国の子育て支援と「いっぽ」の実践

                                         ………奥山千鶴子・松岡美子

           虐待を防ぐ地域での親支援──高知の乳幼児精神保健………谷本恭子・澤田 敬

           生みの親から育ての親への橋渡し──赤ちゃん縁組・新生児里親委託の取り組み………萬屋育子

           赤ちゃんを性虐待から守る──「魂の殺人」を許さない………酒井道子

           赤ちゃんのこころを守る人の養成………岩山真理子・Dalrymple規子

           日本の赤ちゃんを包む社会制度………高橋睦子

           子どもの出生をめぐる日本の家族法──「非嫡出子」差別と戸籍のない子どもたち………長谷川京子

           東日本大震災被災地の赤ちゃんと家族を支える………鈴木廣子

           郡山市震災後子どもの心のケアプロジェクト──もの言えぬ子どもたちに寄りそう………菊池信太郎



■エッセイ──子どもと親と支援現場の声

           加藤英明/清水真一/森田恵子/野口佳矢子/内海千枝・毛利洋子

           伊藤昌子/松崎佳子/山本文子/鴇田夏子/北島博之

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■論説        教育現場からみた「いじめ」論の陥穽………赤田圭亮

           なぜ地域包括ケアでなければならないのか………猪飼周平

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■連載        子どものこころ・子どもの遊び(16)入所施設における虐待を受けた子どもの遊戯療法………村松健司

           精神科から世界を眺めて(10)幻想博物館………風野春樹

           うつ病の誤解と偏見を斬る!(3)「現代型うつ病」をめぐる混乱を斬る(その1)………坂元 薫

           贖罪とは何か(11)いじめられ体験がもたらしたもの………青島多津子 127

           この病、この一曲(3)岡村ちゃんと薬物依存………松本俊彦

           社会脳は「臨床の知」となるか(2)リアルな「脳科学の大衆化」………村井俊哉

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■ほんとの対話   ヴォーゲル『変わりゆく日本の家族』………神田橋條治

           成田善弘『精神療法の深さ』………木村宏之

           信田さよ子『それでも、家族は続く』………平野 学

           新保幸洋編『統合的心理療法の事例研究』………岩壁 茂

           春日武彦『「いかがわしさ」の精神療法』………宮川香織

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■こころの現場から 「叱る」かわりに「特別支援」!?──(保健室)………すぎむらなおみ

           就活には答えがない──(就労支援)………石井京子



■伝言板

こころの科学167号

特別企画=身体表現性障害

──体にあらわれる心の病気

宮岡 等/編

身体表現性障害とは/身体表現性障害のみかたと対応/DSM-5、ICD-11における身体表現性障害の動向/身体化障害/心気障害/身体表現性自律神経機能不全/持続性身体表現性疼痛障害/転換性障害(あるいは転換ヒステリー)/身体醜形障害(醜形恐怖)/自己臭恐怖/身体型妄想性障害との合併や鑑別/統合失調症やうつ病との合併・鑑別の考え方/子どもの身体表現性障害と診断における注意/高齢者の身体表現性障害と診断における注意/身体科で主に用いられる病名─MUSとFSS ほか



※12月25日発売予定/予価1300円(税込)