書籍詳細:恵庭OL殺人事件

恵庭OL殺人事件 こうして「犯人」は作られた

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  • 紙の書籍
定価:税込 2,200円(本体価格 2,000円)
在庫僅少
発刊年月
2012.06
ISBN
978-4-535-51910-7
判型
四六判
ページ数
360ページ
Cコード
C3032
ジャンル

内容紹介

2000年3月、北海道恵庭市で発見された女性の焼死体。見込み捜査と誤った刑事裁判、そして過熱報道が一人の被告人を有罪にした。裁判の問題を 指摘し、被告人の無罪を求める。

目次

第1部 「恵庭裁判」を総括する……伊東秀子

1.プロローグ

2.事件の発覚

3.事件の二日後に容疑者に

(1) 三田良美の警察官に対する供述の変化

(2) 任意同行

(3) 弁護人受任

(4) 突然の逮捕

(5) 起訴

(6) 弁護団の構想した犯人像

4.一審公判

(1) 冒頭手続

(2) 証拠開示請求

(3) 初動捜査の結果ーー直接証拠が皆無

(4) おざなりな「アリバイ捜査」

(5) 検察官の立証

5.弁護側の反証

(1) 被告人のアリバイーー検察の証拠隠し

(2) 被告人には殺害の動機がない

(3) 灯油10リットルでは遺体のような炭化はしない

6.論告・求刑・弁論

7.初動捜査の影:北海道警察の負の遺産

8.一審判決

(1) 判決直前ーー防犯ビデオの存在発覚

(2) 判決言渡しの朝

(3) 一審判決(要約)

(4) 裁判所が認定した犯罪事実

9.一審判決の批判:「可能性」で有罪とした一審判決

(1) 遺体に火を放った時刻

(2) 携帯電話関係

(3) ロッカーキー

(4) 遺品残焼物

(5) 被害者の遺体を焼いた油類

(6) 被告人の殺害動機

(7) 被告人による殺害、死体焼損の実行可能生

10.控訴審公判

11.控訴審判決

(1) 判決言渡し

(2) 控訴審判決の論理とその矛盾

12.上告審

13.上告棄却決定



第2部 「恵庭裁判」を検証する

1.いびつな証拠構造:恵庭OL殺人事件有罪判決……白取祐司

2.恵庭OL殺人事件の法医学鑑定……上野正彦

3.証拠開示の原則と恵庭OL殺人事件……中山博之

書評掲載案内

■2012年7月15日付『信濃毎日新聞』

■2012年7月15日付『北海道新聞』「ほっかいどうの本」

■2012年7月19日付『日刊ゲンダイ』「本の情報BOX」

■2012年7月22日付『神奈川新聞』

■2012年7月29日付『中国新聞』