◆4月号(87巻4号) 仲裁法制の過去・現在・未来

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仲裁法の施行から10年。日本の仲裁制度の歴史的発展と現在の様相、ならびに利用しやすく実効的な仲裁制度の実現に向けた世界の動きを多角的に論じ、日本における仲裁制度の可能性を探る。

 
<特集「仲裁法制の過去・現在・未来」より>

◆企画趣旨

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 仲裁法(平成15年法律第138号)が2004年3月1日に施行されてから11年が経過した。仲裁法制定以前、我が国における仲裁(とりわけ国際商事仲裁)の利用は極めて低調であった。その原因として、旧法(仲裁法附則9条による改正前の「公示催告手続及ビ仲裁手続ニ関スル法律」明治23年法律第29号))の規律の不合理さ(たとえば、仲裁人の数について当事者間に合意がない場合は、双方が各1名を選任して、2名で仲裁廷を構成するなど)が挙げられる。 … (本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 
 
 

—— 2015年4月号目次——

  

◇特集=仲裁法制の過去・現在・未来

企画趣旨 … 古田啓昌
国際仲裁の国際標準 … 小原淳見
アジア仲裁の展開と日本 … 手塚裕之・前田葉子
日本における仲裁の歴史的位相 … 早川吉尚
消費者仲裁・労働仲裁 … 出井直樹
スポーツ仲裁 … 小川和茂
建設仲裁 … 大本俊彦
国会審議に見る投資条約仲裁の虚像と実像 … 濵本正太郎
日本商事仲裁協会の取り組み … 横川 浩
日本仲裁人協会の取り組み … 川村 明

 

▼小特集 憲法学からみた最高裁判所裁判官

企画趣旨 … 渡辺康行
法のエートスの探求者――真野 毅 … 尾形 健
憲法訴訟論の先駆者――時國康夫 … 木下智史
「適正な紛争解決」の探求と憲法裁判――藤田宙靖 … 渡辺康行
 
 
【新連載】
グローバル化と法の変容
・1
連載開始にあたって … 山元 一・横山美夏・髙山佳奈子
「憲法的思惟」vs.「トランスナショナル人権法源論」 … 山元 一
 
【連載】憲法学のゆくえ・5-1
イントロダクション … 曽我部真裕
[基調報告]アーキテクチャによる規制と立憲主義の課題 … 松尾 陽
 
人質殺害事件の衝撃と自己責任論の分析【法律時評】 … 瀧川裕英