◆4月号(86巻4号) 労働法・社会法理論のレジティマシー

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新自由主義・規制緩和の流れが強まる中、たえず政治的・理論的批判にさらされる労働法学・社会法学。これまで果たしてきた役割と今後果たすべき役割の検証作業を通じ、その正統性を明らかにする。

 
<特集「労働法・社会法理論のレジティマシー」より>

◆労働法・社会法理論のレジティマシー

1 企画の趣旨
 戦後日本における労働法、あるいはより一般的に雇用と社会保障による労働者の生活保障のための法的枠組みとしての社会法の発展が、憲法の社会権規定を規範的・理念的な基盤としていたことは異論がないであろう。このような戦後的な労働法・社会法規制のあり方が規制緩和やその背景にある新自由主義により繰り返し批判されている。……(本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 
 
 
 

—— 2014年4月号目次——

 

◇特集=労働法・社会法理論のレジティマシー

労働法・社会法理論のレジティマシー ――議論の整理のために … 矢野昌浩
労働法における学説と判例 … 山下 昇
労働法の立法学 … 奥田香子
労働法学における外国法研究の意義と課題――グローバル時代の外国法研究 … 有田謙司
移行経済(体制転換)と労働法――ロシアに即して … 武井 寛
標準的労働関係モデルと労働法の未来 … 和田 肇
ワークフェアの社会法学的検討 … 上田真理
社会保障制度改革の動向と課題――人権基底的アプローチの観点からの一考察 … 高田清恵

 

▼小特集 少年法改正を問う

少年法一部改正をめぐる問題――改正の歴史と経緯から … 守屋克彦
少年審判と検察官関与拡大問題 … 多田 元
少年の刑事事件に関する処分の規定の見直し … 津田玄児
少年法改正法案の動向――これまでの審議経過等を踏まえて … 佐藤香代
 
 
座談会/裁判における学説の意味 … J.マーク・ラムザイヤー・泉 徳治・草野耕一・中里 実

 
 
 
 
 
 
 
【新連載】憲法学のゆくえ・1-1

 
 
 
 
 
 
連載の開始に当たって … 宍戸常寿・曽我部真裕・山本龍彦
イントロダクション … 山本龍彦
[基調報告]憲法と刑事法の交錯 … 亀井源太郎
 
【新連載】福島原発事故賠償の研究
「包括的生活利益としての平穏生活権」の侵害と損害
 ――福島原発事故損害賠償研究会・連載の序論を兼ねて … 淡路剛久
 
福島第一原発事故損害賠償の時効延長立法――立法事実と法的論点 … 水上貴央
 
【連載】強行法と任意法
買戻しの機能と民法579条の強行法規性 … 上河内千香子
 
【連載】刑事訴訟法理論の探究
刑事控訴審の構造――当事者主義とのかかわりを中心に … 緑 大輔
 
地方選挙で国政事項を問えないのか【法律時評】 … 渡名喜庸安