◆8月号(85巻9号) 共同所有・集団の権利の構造と訴訟

★バックナンバーの購入はこちらから★

共有財産をめぐる裁判の形態のあり方は、実体的な権利の構造と訴訟との関係についてなお解明すべき問題が少なくない。本特集では、入会権や区分所有権等、現代的なトピックにも注目し、実体法・手続法の両面から包括的に検討する。

  
<特集「共同所有・集団の権利の構造と訴訟」より>

◆共有における持分権の独立性――総論をかねて

1 序説――本企画の趣旨
 共同所有における各自の権利の独立性とその限界、また、共有財産をめぐる裁判の形態のあり方は、これまでも活発に議論されてきた。後述のように、狭義の共有に関して、判例は、各共有者は第三者に対し単独で物権的請求権を行使しうると解する一方で、共有関係の確認の訴訟は共有者全員によってなされる必要があるとしているが、このようの二面的な取扱いに対しては批判も少なくなく、共有者の権利の独立性に関する実体法的、手続法的議論は未だに収束する様相にはない。……(本誌より抜粋/本文内容一部参照できます!
 

—— 2013年8月号目次 ——

 

◇特集=共同所有・集団の権利の構造と訴訟

共有における持分権の独立性――総論をかねて … 古積健三郎
共有者を原告・被告とする訴訟における固有必要的共同訴訟の成否 … 鶴田 滋
入会権における構成員の権利と集団の権利との関係 … 野村泰弘
入会集団を当事者とする訴訟の形態 … 八田卓也
権利能力なき社団の法理と民法上の組合 … 後藤元伸
法人格のない社団・組合をめぐる訴訟と当事者能力・当事者適格 … 名津井吉裕
マンションにおける区分所有者の権利の独立性とその限界 … 伊藤栄寿
マンションをめぐる訴訟と当事者適格の規律 … 堀野 出

 

▼小特集 被疑者取調べの適正化の現在

被疑者取調べ適正化の現在――その位置と課題 … 葛野尋之
取調べ可視化の権利性と可視化論の現段階 … 渕野貴生
要支援被疑者の取調べの適正化――現状と課題 … 京 明
取調べ可視化と証拠法 … 伊藤 睦
 
民法改正・中間試案の問題点と課題――労働法学の視点から … 川口美貴・古川景一
 
プエルトリコ・サンファンでの米臨床法学会(及び貧困地区マルティン・ペーニャ訪問)報告 … 吉田邦彦
 
【連載】イギリス憲法の実像――その歴史的文脈・23 … 戒能通厚
 
【連載】強行法と任意法
半強行法概念の生成とその機能 … 椿久美子
 
【連載】刑事訴訟法理論の探究
訴因の機能と特定・変更――訴因の防御機能の位置づけと被告人の防御権保障のあり方 … 関口和徳
 
民法(債権法)改正の中間試案【法律時評】 … 松岡久和