◆9月号(82巻10号) 民法(債権法)改正――基礎法学・法の歴史の視点から

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100年を超える基本法典である民法の改正論議に欠落している視点。施行当時から現在までを通底する基本思想や立法及び法改正の方法論に目を向ける。民法改正のあり方を問う。

 
<特集「民法(債権法)改正 基礎法学・法の歴史の視点から」より>

◆企画の趣旨

一 はじめに
 債権法を中心とする民法改正に向けた議論は、2009年5月、民法(債権法)改正検討委員会による『債権法改正の基本方針』(別冊NBL126)(商事法務)が公刊されたのを機に、加速の度を増している。同年10月28日に開催された法制審議会には、法務大臣が、民法(債権法)の抜本的改正を諮問し、11月24日、第一回の法制審議会民法(債権関係)部会が開催された。同部会は、今年7月末現在、第一三回会議までが開催されている。……(本誌より抜粋)

  
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【特別連載】奥田昌道先生に聞く――恩師、民法学、スポーツ

第一部 民法学との出会い

… 奥田昌道・金山直樹・松岡久和・佐々木典子

 「民法学のあゆみ」研究会でおなじみの奥田昌道先生を交えて、民法学との関わり、
於保不二雄先生との思い出などを語って頂きました(全四回連載)。
 
 
  

——  2010年9月号目次 ——

 

◇特集=民法(債権法)改正 基礎法学・法の歴史の視点から

企画の趣旨 … 渡辺達徳
民法改正と民法の基本原理――「債権法改正の基本方針」をめぐって … 吉田克己
「法典論争」に学ぶ――民法(債権法)改正の動きの中で … 河上正二
幾度もサヴィニーの名を――法学と法典 … 小川浩三
法哲学的視座からみた債権法改正の動向 … 山田八千子
ボワソナードの日本民法学への影響――その立法思想と独創性 … 野澤正充
民法典編纂についての梅謙次郎の考え … 岡  孝
穂積陳重『法典論』とポルタリスの《法典論》 … 渡辺達徳

  

◇奥田昌道先生に聞く・1

――恩師、民法学、スポーツ
第一部 民法学との出会い … 奥田昌道・金山直樹・松岡久和・佐々木典子
 

民法典はどこへいくのか】 その2

比較法学の憧憬の地、西洋は、日本国民の安住の地か? … 加藤雅信


記念企画=日弁連公害対策・環境保全委員会発足四〇周年 … 大木一俊・鈴木尭博
憲法改正とは――「憲法変動」と「憲法保障」の狭間で【憲法理論の再創造】井上典之
三段階審査・制度準拠審査の可能性――小山剛著『「憲法上の権利」の作法』を読む山本龍彦
増税できない政府【法律時評】 … 三木義一